


著名個人投資家の夕凪さんは、「イベント投資法」により、10年間で、30万円を1億円以上の資産に増やしました。
このイベント投資に関しては、夕凪さんの著書「スタバ株は1月に買え!」が有名ですが、その他にもイベント投資について提唱されている方々がいます。(1)
どの方の説明を読んでも、そのやり方はとてもシンプルで、「イベントの前に買い、その直前、またはイベント後に売る」というものです。
やり方は、非常に簡単ですが、夕凪さんの実績にも現れているように、とても有効的な手法です。しかも、これは個人投資家しかできない投資法なので、プロの投資家達と勝負する必要がないというのも良いところです。
イベントに関しては、様々なものが考えられますが、夕凪さんの書籍にある株主優待銘柄というのは、銘柄数が圧倒的に多く、最もチャンスを見つけやすいと思います。
そこで、今回は株主優待銘柄の中から、イベント投資ができそうなものを見つけ出し、それがどれくらい儲かるかを検証してみます。
詳細な投資の仕方は、夕凪さんの書籍の中に説明されていますので、ぜひそちらをご覧ください。
(1)たった5分!株で儲けるすごい投資法がある 明地 文男(著)2007年07月01日 発売
では、早速、イベント投資の成果を検証してみます。
選んだ銘柄は、「大戸屋ホールディングス」です。
権利確定日:3月末日、 9月末日
優待内容:コロワイドグループで利用できるポイント
(1ポイント=1円)
100株以上:4,000ポイント
500株以上:20,000ポイント
ご存じの通り、大戸屋ホールディングスは、日本食レストラン「大戸屋」を運営している会社で、人気の株主優待銘柄の一つです。では、早速、2023年と2019年の株価の様子を見てみましょう。
※本チャートは、寄り付きの株価をプロットしたものです。
チャートを見てわかる通り、年始から権利落ち日に向けて、株価が右肩上がりになっています。そして、権利確定日以降に、株価は急落しています。

2019年も、年始から3月末までの動きが、2023年とほぼ同じような動きになっています。
ということで、「年始の寄り付きで買い」「権利落ち日前日の寄り付きで売る」というイベント投資を検証してみます。期間は、2015年から2024年の10年間分です。
| 年始[円] | 権利落ち日前日[円] | 差分[円] | 増減率[% ] | |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | 5120 | 5450 | 330 | 6.4 |
| 2023 | 3120 | 4080 | 960 | 30.8 |
| 2022 | 2700 | 2901 | 201 | 7.4 |
| 2021 | 2260 | 2980 | 720 | 31.9 |
| 2020 | 2375 | 2100 | -275 | -11.6 |
| 2019 | 2179 | 2375 | 196 | 9.0 |
| 2018 | 2193 | 2375 | 182 | 8.3 |
| 2017 | 2000 | 2154 | 154 | 7.7 |
| 2016 | 2155 | 2130 | -25 | -1.2 |
| 2015 | 1665 | 2073 | 408 | 24.5 |
結果は以下のようになりました。
勝率:8勝2敗
平均増減率:11.3%
平均上昇率:15.7%(上昇時のみ)
平均下落率:−6.3%(下落時のみ)
勝率は100%にはなりませんが、10年投資して、8回も勝てるならば、十分ではないでしょうか。そして、平均の増減率も、約3か月の投資で11.3%というのは、良い数字だと思います。
ここで参考に、下落に終わった2020年と2016年のグラフを見てみましょう。

このように、右肩上がりに上昇とはならずに、下落圧力の押し付けられた感じです。
この10年の結果を見ると、大戸屋ホールディングスの優待狙いのトレードは、成功だった言えるのではないでしょうか? 3ヶ月の10%以上の利益だとすると、年利にすると40%近くになります(税引き前)。
ただし、勝率は100%ではないので、長期の視点で、毎年継続する必要があるでしょう。また、一度に大金をつぎ込むと、2020年のように、−11.6%も下落してしまう可能性もあるので、毎年、大体同じ額の投資をコツコツと続けるのが良いと思います。
この大戸屋ホールディングスのイベント投資に関しては、すごく良い投資ではないかと思うのですが、ただ、年1回この銘柄だけ売買するだけでは、資産はあまり大きくなりません。
ですから、こうした優待銘柄を複数探し出して、1年中何かしらの銘柄に対してイベント投資を行うようにしなければならないと思います。そうすることで、資産効率も良くなりますし、また、投資タイミングを分散させることで、リスクの分散にもなるのではないでしょうか?
まずは、自分のお気に入りの株主優待銘柄から少しずつチェックしてみてください。