


ノーベル経済学賞受賞者であるシカゴ大学のジェームズ・J・ヘックマン教授は、2016年の調査結果として、
「人生で成功する為には、頭の良さではなく、誠実性が最も重要である」
という結果を導き出しました。
ここでの「誠実性」というのは、目先の欲望などに惑わされず、本当に大切なことをコツコツと行える能力を意味します。
ヘックマン教授の結論では、「人生で成功する為には」ということになっていますが、実は、「株デイトレードで成功する為には」と置き換えても、完全に当てはまる内容です。
つまり、デイトレードに向いている人の特徴は、「大切なことをコツコツと継続できる人」ということになります。
とは言え、このコツコツと継続できるというのは、そう簡単なことではありません。
語学の勉強や、副業、楽器などでもそうですが、最初はやる気に満ちていて、数日から数ヶ月くらいは頑張り続けられるのですが、結果がなかなか見えてこない状況の中で、少しずつモチベーションが落ちてしまい、気づいた時には、やめてしまっている・・・。そんな経験は、誰でもあるのではないでしょうか?
逆に考えると、他の分野で、コツコツと継続して何かを極めた、もしくは、成し遂げた経験がある人は、株のデイトレードにおいても、コツコツと行動し続け、最終的には、利益を出せるトレーダーになれる可能性が高いと思います。
世の中には、「誰でも簡単に利益を出せる」というような詐欺まがいの広告があふれていますが、株で簡単に大金持ちになれるということはありません。他の人以上の時間をかけて、コツコツと継続できる人だけが、大きな成功を収めるのです。
では、デイトレードで結果を出している人の日々の生活はどのような感じでしょうか?
簡潔に表すと、以下のようになります。
自分の決めたトレードを淡々と行う
↓
毎日、欠かさずにデイトレードの記録を付ける、もしくは、結果をブログに書いている
↓
トレードが終わった後で、必ず反省を行い、明日のトレードに反映させる
このように、たった3行で表されるようなシンプルな生活ですが、この生活を、毎日欠かさず、数年、数十年と続けていかなければならないのです。
基本的には、トレードを常に中心に考えた生活を送っているのですが、トレード時間以外も、規則正しいリズムで生活をしている人が多いです。例えば・・・
・毎日、同じ時間に起床、就寝する。
・ジョギング、その他の運動を日課としている。
・毎日、決められた時間に、読書や勉強をする。
・毎日、趣味などに集中する時間をもつ。
など。
つまり、株のデイトレードで結果を出している人は、セルフコントロールがしっかりできている人だと言えます。
多くの人が、こうした当たり前の正論ではなく、「儲かる売買ルール」「利益が出るトレード手法」「儲かる裏技」などを求めているのはわかっていますが、そんなものは絶対にありません。そういったものがあれば、デイトレで成功する人が無数に出てきてしまいますが、実際には、ほとんどの人が途中で退場して、市場から消えていってしまっているのです。
株のデイトレードで成功する為には、自分をコントロールして、コツコツ努力を継続する以外に方法はないのですが、敢えて、デイトレードに有利な状況を3つ挙げてみます。
(1) 生活の心配がない経済状況にある人
(2) とにかく株のことを考えるのが好きな人
(3) 統計的、数字で考える傾向のある人
以下に、それぞれについて説明をしていきます。
(1) 生活の心配がない経済状況にある人
大抵の場合、デイトレードで、安定した収益を得られるようになるには、数年はかかります。著名トレーダーのテスタさんは、デイトレを始めて3ヶ月目から、月の収支が黒字になったとおっしゃっていましたが、それはかなり例外的と考えてください。ですから、デイトレードに集中するためには、ある程度の期間は無収入、もしくは、他の収入源に頼らなければなりません。日々の生活の心配するような状況は、間違いなくストレスになるので、そうしたストレスは、集中力やモチベーションを阻害し、心を落ち着けてデイトレードに集中し続けることが難しくなります。デイトレードを行う際には、最低数年間は、経済的な心配がないような状況を築き上げておくことがとても大切になります。
(2) とにかく株のことを考えるのが好きな人
株のことを考えるのが好きで、四六時中、株やデイトレのことを考えてしまうような人は、デイトレで成功する為に有利な特性を持っていると言えます。ただし、ここで言っているのは、「デイトレ依存症」「株依存症」のようなことではありません。単に、株のギャンブル的な要素のみにハマっているような人は、逆にデイトレをしてはいけません。「株のことを考えるのが好き」というのは、株価に影響を与えるものに興味が湧き、一つ一つを自分で検証していったり、デイトレの本を読んで、その内容を自分なりに考えたり、そして、自分で考え出したアイデアをトレードで検証していくのが楽しいというようなことです。昔から、「好きこそ物の上手なれ」と言われますが、株のデイトレードに関しても、まさに当てはまる内容です。
(3) 数字や統計的に考える傾向のある人
最後に、物事を、数字や統計的に考える傾向がある人は、デイトレには向いています。厳密な計算でなくとも、普段から、しっかり数字を確認して、それをもとにして決断をしていくような人は、長い年月をかけて、脳がそういったスタイルになっているのだと思います。株のデイトレでは、瞬間的な判断が重要となり、のんびりと数字を比較、検討しているような余裕はありませんが、それでも数字に慣れ親しんだ脳の方が、直感的な判断にも有利な傾向が現れてきます。