サイゴンビール・アルコール飲料（SAB：HOSE）

配信履歴：2017年12月8日(金)

2017年12月8日(金)　配信情報

SABはベトナムの大手ビール会社で、市場シェアの40.9％を占めている。 同社は、333、サイゴン・ラガー、サイゴン・エクスポートなどのブランドにより45％の市場シェアを持つ主流セグメントをトップにしている。 プレミアムセグメントではSABがハイネケンに次いで2位、サイゴンスペシャルというブランドのおかげで28％の市場シェアを獲得した。ベトナムの北部、中央部から南部に至る幅広い生産および流通ネットワークを有している。 全国に26の工場があり、年間20億リットルのビールを生産している。 その工場のほとんどは高い効率であるまたは過剰性能となった。 SABの製品はベトナム全国で32,000 PoSで販売されている。

2010年から2016年の間に、特別消費税（SCT）を除く複合年間成長率でSABの売上高は9.9％の増加、純利益は9.0％増となった。 この間に、ビールセグメントは売上高の平均84.4％、売上総利益の96.3％を占めた。 ビール事業の売上成長率は、主に販売量の成長に起因したものであり、CAGRで7.0％となり、ASPが3.2％増となった。 2016年に、主要製品がSAB売上の80％を占め、残りの19％をプレミアム製品が占めている。 ビール事業の売上総利益率は、2010年?2016年の期間に平均28.2％であり、製品構成と大麦麦芽の価格の両方に影響された。 この間に、純利益は複合年間成長率で9.0％で、売上の伸びより低い。これは、販売費及び一般管理費が3倍以上増加したことが原因だ。 広告とマーケティング、セールスフォースの給与、およびパッケージングが最も急速に増加した費用であり、そのすべてが2012年から2016年の間に3倍になった。

今後3年間で、同社はブランディング活動を強化し、その重点分野で生産能力を拡大することにより、サイゴンラガー、サイゴンスペシャル、サイゴンゴールドの販売を加速することに注力する。2017年にマーケティング予算を62.4百万米ドル（前年比+ 24.8％）に設定し、今後5年間に年間10％以上の予算増加を予測している。 SABの経営陣は、今後5年間でベトナムのビール市場が成長し続けると予想しており、後で安定的になると見込んでいる。 今後数年間に年間1?2％の市場シェアを獲得することも目標としている。 SABは、2016年?2021年の売上高が4.1％のCAGRを達成すると予想している。

2017年のSABの目標は、売上高が344.7億VND（前年比+12.64％）、純利益が4兆7030億VND（+1.04％YoY）を達成することである。 2017年の最初の3四半期において、売上高は238.57億VND（前年比+ 9.3％、年間目標の69％）、純利益は3兆7190億VND（+1.6％、年間目標の79％）となった。

2018年に、売上高が344.7億VND（前年比+12.64％）、純利益が4兆7030億VND（+1.04％YoY）を達成することを目標とする。配当が3,500VND／株に維持し、初値に基づいて配当利回り1.09％／年に相当すると予想されている。

収益性の面では、SABは一流会社の1つである。 営業利益率（15％）がAB InBev（29.5％）とハイネケン（15.7％）のみに次いで、純利益率（13.6％）がタイ・ビバレッジ（18.2％）に次ぐ2位。ROIC、ROA、およびROEも、同業他社の一桁の収益と比較して、20-30％となる。 しかし、SABの評価は、23倍の国際企業の中央値と比較してかなり高い。それにより、SABに関心を持っている投資家しか市場参入を支援、またはベトナムにおける既存の地位を強化するためにSAB株式のかなりの量を購入しないと考えている。