ナムキム鉄鋼(NKG:HOSE)

ナムキム鉄鋼(NKG:HOSE)

配信履歴:2017年12月26日, 2017年11月22日

2017年12月26日(月) 配信情報

株価:37,900(2017年12月26日)
期待株価:42,000

投資ハイライト

・2018年の第2四半期に35万トン/年の生産能力を持つ鋼板の生産ラインを開始する予定である。 これにより、総生産能力が41%増の年間120万トンになる。長期的な拡大計画に備えるため、2019年から2021年までの間に完成品100万トンとCRC 120万の生産能力を持つバリア・ブンタウ省での新しいプロジェクトへの投資を計画している 。6.5兆VNDからVND 7兆VNDまでの範囲内で資本支出を設定している。プロジェクト終了後、NKGの総生産能力が現在の水準から今後4?5年間で年間220万トンに3倍になるだろう。

 

・2017年1−9月の売上高と税引き後利益はそれぞれ9兆3120億VND(前年同期比43.6%増)、5570億VND(22%増)となった。10月末まで年間の目標を達成。季節要因と年末までの生産に十分な熱延コイル在庫(現在の価格560米ドル/トンと比較して、530米ドル/トンで)により、第4四半期には、NKGが魅力的な利益を維持できると予想している。

 

・2017年の売上高と純利益は、それぞれ14兆2980億VND(前年同期比60%増)、7430億VND(前年同期比+43%)と見込んでいる。2018年に、売上高および利益はそれぞれ17兆6250億VND(23.3%増)、8810億VND(18.7%増)となる。2017年と2018年のPEはそれぞれ5.6倍、5.7倍であり、同社の好成長見通しだけでなく、市場シェアと財政状態の漸進的な改善を考慮するとかなり魅力的と考えられている 。

 

・中国製原板を使ったベトナム製表面処理、耐食鋼(CORE)冷間圧延鋼コイル(CRC)に対するアンチダンピング(AD)、補助金相殺関税(CVD)を適用する米商務省の仮決定はNKGの業績に重大な影響を及ぼさない。現在の目標株価は44,700VND/株に維持されている。

 

テクニカル分析

中期的に上昇動向があり、42,000VNDの期待株価に基づいて、37,000VNDの範囲で「BUY」を推奨。

 

 

2017年11月22日(水) 配信情報

ナムキムの生産能力の拡大による2017年の堅調な利益成長

2017年Q3の純利益は、販売量が好調で前年同期比40%増の2060億VNDに達した。

 

2017年3Qの鋼管および塗装鋼板の完成品の販売数量は前年度比77%急増の22万トンとなり、売上高が前年同期比52%増となるのに役立った。鋼材価格も熱延鋼鉄の上昇傾向に伴い((約40%増)、しかし売上高の伸びは完成品の販売数量より低い率を持って(2017年の9カ月間にNKGの販売総量の20%を占めた)PO、HRCなどの半製品や原材料の販売数量が前年度比で30%減と予想されることが原因だ。9ヶ月間で鋼材完成品の販売総量は累計で40% 増の514万トンと達した。

 

ベトナム鉄鋼協会(VSA)によると、業界全体の平鋼完成品の販売量は24%増加した(YoY)。有機的成長のほかに、国内販売は、2017年第2四半期から発効した輸入被覆鋼に対するセーフガードやダンピング防止税(主に19-39%)によって支えられた。これにより、2017年の最初の7カ月間で、塗装鋼板の輸入量を37%削減した。 その結果、NKGの国内販売量は最初の9ヶ月間で全販売台数の63%を占め、過去4年間で達成した48-56%の範囲から改善し、輸出販売の35%増と比較して43%の速い率であった。

 

同時に、被覆鋼および鋼管の市場シェアは、ソーシャルメディアのマーケティングの強化によりブランド認知度の向上、現代技術、特に南金3工場の貢献で2016年の15.2%および5.14%から2017年の最初の9ヶ月に16.3%、5.7%に改善した。 2016年の第3四半期(Q3)から2017年Q3まで開始した2つのアルミニウム -亜鉛めっきの生産ラインが稼動されて、総生産能力450,000トン/年で、NKGの総生産能力を85万トンに倍増した。

 

2017年の第3四半期(Q3)の売上総利益率は、2017年Q2と2016年Q3の10.9%と比較して10.4%に安定している。

 

2017年の最初9ヶ月の売上高と純利益は累積でそれぞれ9兆3120億VND(前年同期比43.6%増)、5570億VND(22.7%増)となり、年間計画のそれぞれ78%、93%を達成した。

 

生産能力拡大の計画

2018年の第2四半期に35万トン/年の生産能力を持つ鋼板の生産ラインを開始する予定である。 これにより、総生産能力が41%増の年間120万トンになる。

 

長期的な拡大計画に備えるため、2019年から2021年までの間に完成品100万トンとCRC 120万の生産能力を持つバリア・ブンタウ省での新しいプロジェクトへの投資を計画している 。6.5兆VNDからVND 7兆VNDまでの範囲内で資本支出を設定している。このプロジェクトのために2990億VNDで33haの面積を有する土地の購入契約を締結しており、投資ライセンス申請のプロセスを経ている。 プロジェクト終了後、NKGの総生産能力が現在の水準から今後4?5年間で年間220万トンに3倍になるだろう。

 

2018年の事業計画 :販売量の目標は105万トン(前年比22%増)となる。 2018年の売上高および純利益はそれぞれ17.5兆VND(+22%)、8750億VND(+18%)に達することを目標としている。

 

資本調達は財政状態を改善するのに役立つ可能性がある。

 

NKGは、17株主に私募することに通って3千万株を発行したばかりで、現在の株価と比較して23%減の27,000 VND/株で、Nam Kim 3、Nam Kim Coreaプロジェクト、運転資金のための資金を調達するためである。したがって、2017年の第4四半期に8100億VNDを受け取るする予定であり、同社のバランスシートの強化に役立つ。 同社の負債資本比率は2016年の2.6倍から2017年に1.8倍に改善すると予測している。

 

他のアップデート: 2017年12月21日に2.7%の配当利回りに相当する2017年度の現金配当10%を前払いすると発表した。権利落ち日は2017年11月16日である。

 

業績の予測

季節要因と年末までの生産に十分な熱延コイル在庫(現在の価格560米ドル/トンと比較して、530米ドル/トンで)により、第4四半期には、NKGが魅力的な利益を維持できると予想している。

 

2017年の売上高と純利益は、それぞれ14兆2980億VND(前年同期比60%増)、7430億VND(前年同期比+43%)と見込んでいる。

 

2018年に、Nam Kim 3工場の残りの生産ラインが開始され、生産量が前年比で22.5%増の908,600トンになると見込み。売上総利益率が2018年に10.1%に留まり、過去3年間の平均水準に近く、2017年の10.5%以下になると予想している。その結果、売上高および純利益はそれぞれ17兆6250億VND(23.3%増)、8810億VND(18.7%増)となる。直近の私募による希薄化のために、2018年のEPSがわずかに下落して6,556VND(2%減)となると予想している。

 

評価・投資判断

現在の株価で2017年と2018年のPEはそれぞれ5.9倍、6.0倍であり、同社の好成長見通しだけでなく、市場シェアと財政状態の漸進的な改善を考慮するとかなり魅力的と考えられている 。 目標PERおよびEV / EBITDAを6.5倍とし、1年目標株価は44,700 VND/株と評価され、買い推奨。

 

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